この記事を書いた人
082P
現在は、医療系システムエンジニアをやっています。得意言語はRubyですが、仕事柄PHPやJavascriptに触れる機会が多いです。記事に関しては、RubyのRuby on Rails、PythonのDjangoなど、Webアプリケーションおよびデータベース系の記事を書くことが多いです。趣味でゲーム配信とボカロPをやってます。既婚者で子供が2人おります。
Rubyとは?
Rubyは、オブジェクト指向のプログラミング言語で、1995年に日本のまつもとゆきひろ(Matz)によって開発されました。
Rubyは簡潔で読みやすく、開発者が効率的にコードを書くことができるように設計されています。
- オブジェクト指向
Rubyは完全なオブジェクト指向言語で、ほぼすべてのデータがオブジェクトとして扱われます。 - 簡潔で直感的な文法
初心者でも学びやすい文法が特徴で、コードが非常に読みやすくなっています。 - ガーベジコレクション
メモリ管理が自動的に行われ、開発者がメモリを手動で管理する必要がありません。 - 動的型付け
型宣言が不要で、変数の型は実行時に決定されます。 - 強力な標準ライブラリ
Rubyは豊富なライブラリを提供しており、Web開発、データ解析、システム管理などさまざまな分野で利用されています。
Rubyは特に、Webアプリケーション開発フレームワーク「Ruby on Rails」(Rails)と密接に関連しており、これがRubyの人気を高めました。
Railsは、効率的でスピーディーなWebアプリケーション開発を支援するフレームワークで、多くのスタートアップや企業に採用されています。
MacにRubyをインストールするための準備
Ruby on RailsでWeb開発を行う場合、Rubyのバージョン管理をする必要があります。
そのため、rbenvを使ってRubyのバージョン管理をする方法が一般的です。
rbenvはHomebrewを使ってインストールを行うため、「Homebrew」を事前にインストールしておく必要があります。
どちらもインストール済みの場合はそのまま読み進めて頂いて大丈夫ですが、もしインストールされていない場合は、以下の記事を参考に事前インストールを行なってください。
インストールする順番は、「Homebrew」→「rbenv」です。
rbenvを利用してRubyをインストールする
では早速rbenvを利用して2024年12月現在の最新バージョンRuby3.3.6をインストールしていきます。
インストール可能なリスト表示
まずはインストール可能なRubyの一覧を表示します。
ターミナルで以下のコマンドを入力してください。
安定版のみリストアップされます。
rbenv install -l
これでインストール可能なバージョンのリストが表示されます。
2024年12月現在の私の環境では、以下のようなリストが表示されています。
% rbenv install -l
3.1.6
3.2.6
3.3.6
jruby-9.4.9.0
mruby-3.3.0
picoruby-3.0.0
truffleruby-24.1.1
truffleruby+graalvm-24.1.1
Only latest stable releases for each Ruby implementation are shown.
Use `rbenv install --list-all' to show all local versions.
Ruby3.3.6のインストール
以下のコマンドでRuby3.3.6をインストールします。
rbenv install 3.3.6
多少時間がかかりますが、うまく行けば以下のような表示になります。
% rbenv install 3.3.6
ruby-build: using openssl@3 from homebrew
==> Downloading ruby-3.3.6.tar.gz...
-> curl -q -fL -o ruby-3.3.6.tar.gz https://cache.ruby-lang.org/pub/ruby/3.3/ruby-3.3.6.tar.gz
% Total % Received % Xferd Average Speed Time Time Time Current
Dload Upload Total Spent Left Speed
100 21.1M 100 21.1M 0 0 22.1M 0 --:--:-- --:--:-- --:--:-- 22.1M
==> Installing ruby-3.3.6...
ruby-build: using libyaml from homebrew
-> ./configure "--prefix=$HOME/.rbenv/versions/3.3.6" --with-openssl-dir=/opt/homebrew/opt/openssl@3 --enable-shared --with-libyaml-dir=/opt/homebrew/opt/libyaml --with-ext=openssl,psych,+
-> make -j 8
-> make install
==> Installed ruby-3.3.6 to /Users/ユーザ名/.rbenv/versions/3.3.6
NOTE: to activate this Ruby version as the new default, run: rbenv global 3.3.6
Rubyのバージョンを確認
しっかりとRuby3.3.6がインストールされているか、確認します。
ターミナルで以下のコマンドを入力してバージョン確認します。
rbenv versions
このバージョン確認コマンドで以下のように表示されます。
% rbenv versions
* system
3.3.6
Rubyバージョン3.3.6がリストにありますので、インストールされているのは確認できました。
しかし、「*」印が「system」についています。
これでは3.3.6が使用される状態にはなっていません。
現在指定されているRubyのバージョンを確認してみます。
% ruby -v
ruby 2.6.10p210 (2022-04-12 revision 67958) [universal.arm64e-darwin24]
デフォルトのバージョンruby2.6.10が指定されているようです。
これではせっかく3.3.6をインストールしても使用できません。
使用するRubyのバージョンを指定
これは、グローバルに使用するバージョンを指定する、とい言います。
以下のコマンドをターミナルで入力します。
rbenv global 3.3.6
指定できているか、確認します。
% rbenv versions
system
* 3.3.6 (set by /Users/ユーザ名/.rbenv/version)
3.3.6に「*」印がつきました。
Rubyコマンドでバージョンを確認してみます。
グローバル指定を反映させるには、ターミナルの再起動が必要です。
% ruby -v
ruby 3.3.6 (2024-11-05 revision 75015d4c1f) [arm64-darwin24]
無事、Ruby3.3.6のインストールができたようです!
最後までお読みくださり、ありがとうございました!